「茶道文化学術賞」とは、前年一年間に発表された茶道文化研究に関する優れた著作・論文を対象に茶道文化研究に大きな貢献をしたと認められる研究を顕彰するものです。研究を大成させた著者の代表作ともなるべき作品には「茶道文化学術賞」を、今後の茶道文化の研究を進展させることに貢献が認められる作品に対しては、「茶道文化学術奨励賞」を授与しています。
選考委員長 | 竹内 順一 | 東京藝術大学名誉教授 |
選考委員 | 熊倉 功夫 | MIHO MUSEUM 館長 |
同 | 島尾 新 | 学習院大学教授 |
同 | 長崎 巌 | 共立女子大学教授 |
同 | 小田部 胤久 | 東京大学大学院教授 |
三徳庵では、学術研究への助成活動を植林作業としてとらえています。茶道文化に関する学術研究の成果はわれわれ茶道の実践者に間接的に裨益するものです。1本の木から育って林から森になるには、長い年月が必要ですが、すでに四半世紀になろうとする活動実績を有します。この活動のご理解にとどまらず、皆様からの応募をお待ちしております。
茶道文化に関する研究計画および出版計画に対する助成として交付している「茶道文化学術助成金」には、「研究費助成」と「刊行費助成」があります。「研究費助成」には、40歳以下の若手研究者が単独で行う研究を対象に1件につき50万円を助成する「奨励研究助成」と、年齢制限を設けずに共同または単独で行う研究を対象に最高100万円までを助成する「一般研究助成」に分かれます。
「刊行費助成」は、個人または学会等が茶道文化研究の成果を発表することを目的とする一般学術図書と、茶道文化研究に重要性を有する資料を翻刻して、広く研究者の利用に供することを目的とする翻刻図書を対象に交付しています。