大日本茶道学会 - 公益財団法人三徳庵

ご挨拶

今年は、「昭和100年」と聞いて、明治100年を聞いたのは、まだ、小学生の時であったかと思い起こしています。

明治100年が祝われた経緯などは、小学生だったので、きちんと受け止められませんでしたが、明治を再評価する機運が背景にあったようです。

近代との画期になる明治のインパクトに比べると、昭和は、明治から令和に至る近現代史の流れの一コマにもみえてきます。他の時代との違いを求めれば、敗戦の経験の有無になり、それからちょうど80年という節目の方が強く意識されるてくる世界情勢です。

そこで、文化面で画期を求めるならば、巳年にちなんで、「脱皮」を意識したいと思っています。「脱皮」によって、本体(本質)は、変わらなくても、一回り大きくなることを可能にし、また、周囲からも新たになったと受け止められ見直されるからです。

令和7年1月1日
不積斎 田中仙堂

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