昨年は、茶道の魅力を周囲の人に伝えるという課題を提示しました。
すでに魅力的に思っている人に説いても、今以上の広がりは生まれません。一方、聞く耳を持ちそうにないところで説いても場違いなだけです。
しかし、「聞く耳を持たない」と表現してしまったら、伝わらない責任を相手に押し付けしまうことになります。そうならないために相手の関心の応じてどのように「差し出すか」と考えることで、伝えられない責任を自分のものとして引き受けることが、「人を見て法を説け」との教えに従うことにつながります。
そのためには、相手との接点を見極めることが大切になってきますが、まずは、接点が明白な、茶の生産・流通・販売に関わっている方々への差し出しは、暮からスタートしました。
続いては、和文化に関わっている方々、さらには、一見、接点がないような方面にも接点を見つけて発信する年にしてまいります。
令和6年1月1日