令和2(2020)年 3月 3日から開催される「七家元茶会」は、「法隆寺金堂壁画の公開活用を目指した調査」に充てられるチャリティの茶会です。
この茶会の収益は「公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団」に寄付され、目的事業に活用されます。
茶席の外に、当日は、学芸員による「法隆寺金堂壁画修復調査」に関する解説が行われます。
法隆寺金堂壁画は、昭和24(1949)年、法隆寺金堂での火災により貴重な仏教壁画が焼損し、色彩が失われ、この事件がきっかけとなり文化財
保護法が制定されるものとなった文化財保護のシンボリックな象徴です。
また、さかのぼれば、大正2年(1913)、「法隆寺金堂壁画の保存計画に関する建議案」を『茶の本』を著した最晩年の岡倉天心が、病身をおして
古寺社保存会に建議したという、茶道界にも無視できないエピソードに連なります。
大日本茶道学会も、この趣旨に賛同し、3月3日(火)に茶席を担当します。
●開催日:令和 2年 3月 3日(火) 9:00~15:00(8:30開場、受付は14:00まで)
●会 場:東京美術倶楽部(東京都港区新橋6-19-15)
●参加費:3万円(一日分)
●お申込み方法
・三徳庵窓口、またはお電話(03-5379-0753)にて、お申込みを受け付けております。氏名・電話番号・希望枚数をお伝え下さい。
・お申込み後、案内状と東京美術倶楽部への振替用紙を郵送いたします。
・3月3日分の茶会の申込締切は、2月20日までとなりました。
・東京美術倶楽部へのお振込み後、茶席券が発送されますので、当日ご持参ください。
・お振込み後のご希望日の変更、ならびに参加費のご返金はできませんので、ご了承下さい。
●開催概要
濃茶席、薄茶席、点心席
<濃茶席 担当流派>
3月 3日(火) 大日本茶道学会
3月11日(水) 宗徧流
3月17日(火) 裏千家今日庵
3月19日(木) 江戸千家蓮華庵
4月17日(金) 表千家不審菴
5月 8日(金) 武者小路千家官休庵
5月14日(木) 遠州茶道宗家
※各開催日には、学芸員による「法隆寺金堂壁画修復調査」に関する解説があります。
※ご不明な点は、東京美術倶楽部 七家元茶会事務局までお願いいたします。 TEL:03-3432-0191
七家元茶会は、茶道界と美術界が協力して、文化財愛護の精神を高めることを目的としております。
同時に、これは文化の祭典でもあったこの年をあとから振り返った時に、茶道界の記憶に残るイベントになって欲しい茶会です。