大日本茶道学会 - 公益財団法人三徳庵

令和6年2月:岡目八目

インバウンドが戻ってきつつあると報じられる昨今ですが、2020年の東京オリンピック開催を前にしては、和文化発信が国策として奨励されていました。

 い草、茶、花き、蚕糸の四業界が横断的に連携し、それと関連の深い和文化団体との連携を深めていく組織が結成されたのもそのような時代の要請に応じてのことでした。当初は「チームJカルチャー2020」と名乗ったものの、五輪後の継続的な発信の必要から、名称を「和文化・産業連携振興協議会」と改め、茶道界から、東京茶道会理事長の小堀宗実家元が会長に推戴されました。

 小堀会長と並んで結成の記者会見を徳友会館で行って活動を開始して間もなく、新型コロナウィルス感染症のパンデミックとなり、会議もオンラインになりました。しかし、一昨年には、『和文化生活宣言』を策定し、昨年からは、リアルな活動も再開してまいりました。

 この2月20日には、「和文化シンポジウム」と題して、和の生活文化を未来につなぐべく、これまでの活動を振り返り、各業界の問題を事例として共有し、将来に向けてパネルディスカッションを行うこととなりました。

 ここに至ったのは、コロナ禍でも、業界相互の理解を深める会合を重ねていく間に、自分たちの問題としては解決不能な壁にみえることも、他業界の問題として聞くと、こうすれば良いだけの話ではないかという気づきがお互いにあったからです。

 囲碁では、差し手としてでなく、傍観者として観戦すると、八目分棋力が上がった見方ができることを「岡目八目」と申します。

 「和文化シンポジウム」でのパネルディスカンションでは、岡目八目効果を引き出すコーディネーターにならなければならないと思っております。

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