大日本茶道学会

令和5年1月:デザインを見つける

日本人が作って来た様々なモノやコトを、世界の一線で活躍する13人のクリエイターが全国13の地域で調査した日本各地の〈デザインの宝物〉を一堂に展示した展覧会「DESIGN MUSEUM JAPAN展」が国立新美術館で、昨年の暮れに開催されました。

「集めてつなごう 日本のデザイン」というサブタイトルが示すように、デザイナーが新しい視点で見つけた日本の新しいもの、古いものを丁寧に見せる展覧会でした。同時に、デザイナーのリサーチ映像が紹介されているのも新鮮でした。

関連の番組が「デザインミュージアムジャパン」として放映されたのを見て、この企画は、単にすばらしいデザインを紹介するだけではなく、私たち一人一人も自分にとってすてきなデザインを発見できるようにする手がかりを与えようとしていることに親近感を感じました。

展覧会の挨拶で、見方を手に入れることで幸せになれるようにということが書いてありました。『茶の本』には「「茶道」は、毎日の生活ではぱっとしない出来事に囲まれながらも、せめて美しいものを見つけようとあこがれる心が作り出した祭式である」とあります。

番組を見て、「美しいものを見つけようとあこがれる心」が、「デザイン」を発見する姿勢と重なるとの確信をもちました。
番組では、デザインを発見する視点として、合理性、「喜び」で生まれてくる、新たな視点の3つを提示していました。

用の美、心地よさ、茶道具として使えるか、と置き換えれば、茶人の見方は、デザインを見つけることと重なります。

「茶会を開く」ためと気張らずとも、日々を幸せにする幸せにする視点を持つことが大切です。「デザイン」という言葉を手がかりにすると、より多くの発見が出来そうです。

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