大日本茶道学会

令和4年9月:供養の日

9月4日は、「供養の日」です。語呂合わせですが、正式な記念日として、日本記念日協会に登録されています。

さらに、供養の日普及推進協会という組織があり、父が亡くなった年に依頼された機縁もあり、副会長を拝命しております。

曜日にかかわらず9月4日に奈良の薬師寺で集まって行事が続けられておりましたが、こちらの稽古もあり一度も参加していないという幽霊副会長でありました。コロナ禍によって、昨年から、記念の対談動画を配信。今年も事前に収録して配信ということになり、シンポジウムに登壇することになりました。

国立民俗博物館で特集展示されている「亡き人と暮らす―位牌・仏壇・手元供養の歴史と民族―」を実現した民俗学・宗教学等の専門家の方々から、お話を伺いました。位牌や仏壇はずっと昔からそのままの形のように思い込んでいましたが、変わってきたこと、さらに現在は劇的に変わってきていることに驚かされました。

準備のために、伊丹十三の初監督作品「お葬式」を見直しました。急に義理の父親の葬儀を仕切らざるを得なくなった山崎努が、困っている様子がコミカルに描かれた映画として大ヒットした作品です。しかし、菅井きん扮する未亡人の喪主が、最後に、仏となった主人とこれから暮らしていきます、と挨拶しているのを聞いて、伊丹十三は、葬儀は何とか仕切れても、これからの「亡き人との暮らし方」が問題になると展示のテーマを先取りしていたのか、と思った次第です。

しきたりに任せておけば何も考えずにすみますが、変化の時代は、それぞれの判断が問われてきます。「供養」も決まった形というよりも、「亡き人との暮らし方」と柔軟に考えなければいけない時代になっています。

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